-歯周組織の再生法「GTR法」と「エムドゲイン」-


歯周組織の再生法「GTR法」と「エムドゲイン」

歯周組織の再生

歯周ポケットが5ミリ以上の深さになりますと、し歯根に固着した歯石やクラープを取り除く外科手術が必要になす場合もあります。しかし手術をしたとしても失われた歯周組織は回復しません。

これに対して、損傷が一部だけなら、歯周組織を再生させる治療法が実用化されました。スウェーデンで開発された「GTR法」と「エムドゲイン」です。


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再生法「GTR法」と「エムドゲイン」

GTR法の意味は「組織再生誘導」で、歯周組織が壊れた部分から細菌が侵入するのを防ぐため、合成繊維でできた特殊な膜を挿入して空洞を作り、歯槽骨などの再生を促す方法です。約5週間後、入れた膜を除去する2度目の手術が必要ですが、最近は数週間で自然に溶け、1度の手術ですむ膜も開発されています。

エムドゲインの方は、組織が失われた部分に、歯周組織の再生を導くゲル状の材料を塗る、簡単な方法です。ゲル状物質の名前がエムドゲインで、歯の発生期に重要な役割を果たす、タンパク質が主成分です。豚の歯の元になる組織から抽出します。再生が確認できるまで3から6週間かかります。

どちらの手法も、まず麻酔をかけて歯肉を切開し、歯根についた歯石などを取り除きます。その後に膜を入れたり、エムドゲインを塗ったりして縫合します。手術は約1時間程度で、入院は必要ありません。歯周組織の再生には数ヶ月から半年かかり、手術後も定期検査が欠かせません。

スウェーデン・デンタルセンターの最近の研究では、数年後まで組織の再生が続くなど、エムドゲインの方が優秀であることがわかり、今後はエムドゲインが主流になりそうです。しかしエムドゲインは、歯根が分かれている奥歯には使えず、前歯など1部の歯の歯周病に限られますし、歯周組織の破壊が、あご全体に広がっている場合も使えません。

保険は適用されず、費用は病院によって異なります。GTR法は検査などに保険がきく、高度先進医療として認められている医療機関もあります。


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